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書き順の正解は”ひとつ”じゃない?
大人に役立つ雑学

2025.9.8

小学生のあの時、よくやった漢字ドリルや漢字テスト。
そこで出題される問題で「書き順が違うとバツ!」なんて言われて、妙に悔しかった記憶ありませんか?

でも大人になってから、漢字の書き順を意識して書いている人ってどれくらいいるでしょう。
正直「気にしたことないなぁ」という人の方が多いはず。

書き順を気にする時なんて、『正』の漢字を使ってカウントするシーンくらいではないでしょうか。

今回はそんな書き順の雑学について触れていきます。

  1. はじめにちょっとしたクイズを
  2. 書き順(筆順)ってそもそも何のためにあるの?
  3. 誰が決めた? 書き順の“出どころ”
  4. 書き順に絶対はないけど『大原則』を守ると綺麗に書ける
  5. 海外と比べると…書き順はひとつじゃない
  6. まとめ~今日から少し意識してみませんか?~ (クイズの正解はこちらから)

はじめにちょっとしたクイズを

ちなみに以下の漢字の赤い部分、『何画目』か全て正解できるでしょうか?

答えは最後に掲載しますので是非解いてみてください。

 

 

書き順(筆順)ってそもそも何のためにあるの?

正しい書き順は、長い歴史の中で「一番速く、きれいに書ける」ために形作られました。

たとえば議事録を取るとき、メモ書きをするとき。筆順通りに書くと自然にペンが流れて、スピードもアップ。

逆に自己流だとペン先が迷子になり、書きにくさを感じることも。 さらに、書き順に沿うと文字の形も安定して、整った字になります。

会議室のホワイトボードに乱れた字で書くのと、きれいに揃った字で書くのとでは、周囲の印象も大きく違いますよね。

まとめると、書き順には

● 早く かけるようにする
● きれいに 文字を整える
● 読みやすく 他人に伝わるようにする
● 筆や鉛筆の 動きに無理が出ないようにする

という役割があり、「美しさ」と「効率」を両立させるための ガイドライン なんです。

 

誰が決めた? 書き順の“出どころ”

『教科書に書き順が書いてあるんだから、文部科学省が「コレ!」と決めている!』と思われがちですが、実はそうではありません。

基準となっているのは、1958年(昭和33年)に文部省※が作った『筆順指導の手びき』

※2001年に文部省と科学技術庁が統合し、文部科学省に

それ以前は同じ漢字でも複数の書き順が併用される場合がありましたが、指導の混乱を避け効率的に教えるため、この手引きで「同一の構成部分は同じ順序で書くように」整理されたのです。

ちなみに『筆順指導の手引き』には以下のような記載があります。

本書に示される筆順は、学習指導上に混乱を来さないようにとの定められたものであって、そのことは、ここに取り上げなかった筆順についても、これを誤りとするものでもなく、また否定しようとするものでもない。」(筆順指導の手引き P7より)

つまり、教科書に書いてある筆順は『正しい筆順』という必ず一つ存在するものではなく、『教育現場における一つの指針』という立ち位置なんですね。

  

大原則』を守ると綺麗に書ける

学習指導要領を見てみても小学校低学年においては『筆順をしっかり学ぶ』といったニュアンスが記載されていますが、中学年以降になると『筆順』に関しては明記されていません

前述の通り、『必ず正解があるというわけではないが字を学ぶ上でしっかり綺麗に書けるように低学年のうちは筆順をしっかり学びましょうよ』ということなのかもしれません。

必ず一つの正解の筆順が無いとはいえ、めちゃくちゃに書いて良い訳もありません。

綺麗に文字を書くためには必ず型やパターンというものも存在します。(守破離の守?)

『筆順指導の手びき』に『筆順の二大原則』と呼ばれるものがあります。

大原則1 ~上から下へ~

①上の点画から書いていく

②上の部分から書いていく

大原則2 ~左から右へ~

①左の点画から書いていく

②左の部分から書いていく

ビジネスシーンできれいに文字を書くために最低限この大原則は意識していきたいですよね。

    

海外と比べると…書き順はひとつじゃない

前項にて必ずしも筆順は一つではないと言いましたが、面白いのは、国によって正しいとされる書き順が違うこと。

同じ「必」という字も、日本と中国では順番がかなり違います。右払いから入るか、縦画を先に書くかで教え方が変わるんですね。台湾や香港にもまた独自の基準があります。

つまり「正しい書き順」は一つではないんです。ただし共通しているのは「効率的で形が整う」ことを目指している点。グローバルな漢字文化を知ると、ちょっと話のネタにもなりそうですよね。

    

まとめ

書き順は子どもの頃の宿題に見えて、実は大人の世界で効率や信頼感を左右する“大人のスキル”です。

ちょっと意識してみるだけで、文字が整い、伝わりやすくなり、仕事にもプラスに働きます。

次にペンを持つとき、あなたはどの場面で「書き順」を意識してみますか?

最初の書き順→正解はコチラ

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