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【どっちが正しい読み方!?】
意外に多い&深い、「慣用読み」

2025.11.20

皆さんは日常の中で

「一つの漢字で読み方が複数あるけど、どの読み方が正しいの?」

という疑問を持ったことはありませんか?

私たちがいつも使っているまたは聞き慣れている日本語の中には、

本来の読み方ではないけれど習慣的に使用されていくうちにいつしか誤読が認められるようになった「慣用読み」という読み方を持つ漢字が数多く存在します。

今回は、そんな「慣用読み」について調べてみました。

  1. はじめに
  2. 主な慣用読み一覧
  3. 慣用読みエピソードあれこれ
  4. 慣用読みにルールはあるの?
  5. まとめ

はじめに

突然ですが、いきなりクイズです。

答えは、A・Bどちらも正解です。

この漢字は本来「こしゅう」と読まれるものですが、それ以外に「こしつ」という慣用読みも存在します。むしろ一般的には「こしつ」と発音される方が圧倒的に多いかもしれません。おそらく多くの方がBの「こしつ」と答えたのではないでしょうか?

このケースはまさに、慣用読みが本来の読み方よりもメジャーになった例かもしれません。

ほかにも同じような漢字があるのでは?…ということで試しに調べてみたら、その多さにビックリ!

そんな数ある慣用読みの漢字の中から一例として、いくつかまとめてみました。

 

主な慣用読み一覧

 

番号漢字本来の読み慣用読み
1重複ちょうふくじゅうふく
2貼付ちょうふてんぷ
3早急さっきゅうそうきゅう
4出生しゅっしょうしゅっせい
5依存いそんいぞん
6堪能かんのうたんのう
7消耗しょうこうしょうもう
8漏洩ろうせつろうえい
9輸出しゅしゅつゆしゅつ
10惨敗さんぱいざんぱい
11矜持きょうじきんじ
12攪拌こうはんかくはん
13攪乱こうらんかくらん
14捏造でつぞうねつぞう
15出納しゅつのうすいとう
16情緒じょうしょじょうちょ
17憧憬しょうけいどうけい
18客員かくいんきゃくいん
19貪欲とんよく(たんよく)どんよく
20他人事ひとごとたにんごと

 

慣用読みエピソードあれこれ

本来の読み方から何がどうなって別の読み方が生まれその後広まっていったのか、真意の程は定かではありませんが漢字によってさまざまなエピソードがあるようです。

例えば1番の「重複」については、「重」の漢字は音読みで「じゅう」と読む場合がほとんどで、その流れで「じゅうふく」と間違って使われることが多すぎて逆に一般的になったとされています。

また3番の「早急」は、「早」の読み方が「早速」は「さっ」と読みますが「早朝」など「そう」と読む字も多く、混同したからではないかともいわれています。

さらに5番の「依存」の場合は、「いそん(本来の読み方)」「いぞん(慣用読み)」とされていたものが、文化庁の国語に関する世論調査で「いぞん」と読む人が9割以上になったことにより、2014年以降「いぞん」を優先させる読みとして変更されたといわれています。

ほかにも慣用読みの漢字はまだまだたくさんあるので、興味がある方はぜひ調べてみてください。

  

慣用読みにルールはあるの?

と、ここで素朴な疑問が…。

「誤読が認められるようになった」とはいえ、ホントのところ「日本語としての正式なルールはどうなっているの?」

…ということでさらに調べてみたところ、現代の辞書や教科書では、一般的な広がり具合を考慮し本来の読み方と慣用読みの両方を記載して「どちらも正しい読み方」として扱う傾向があるようで、メディアによってはある特定の言葉に対し独自のルールを定めているところもあるようです。

また文部科学省的には、公用文などでは「常用漢字表」に示された音訓を用いることを基本としながらも、一般的に定着したと思われる慣用読みも事実上容認されるというケースが多くなっているようです。…結論としては「慣用読み=間違い」ではなく正式に「どっちもあり」なんですね!

  

まとめ

いまはパソコンやスマホで文字を入力・変換する際、意味や使用例なども親切に教えてくれたりするので、正しい読み書きがわからなくても簡単に文書作成ができる時代です。

実際に上の表にある単語を「本来の読み」と「慣用読み」の両方で入力した結果、どちらも正しい漢字に変換できました。

「言葉」はコミュニケーションを取る上で欠かせないツールであり、時代の影響を受けて変化していくこともあります。

「本来の読み方」「慣用読み」の両方を知った上でその時々のシチュエーションに合わせて読み方を使い分け、結果、コミュニケーションがより円滑になれば何よりですね。

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