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そんな川嶋印刷がある平泉町のお隣奥州市に、NHK 大河ドラマをはじめとする数々のテレビ番組や映画などのロケ地として全国的に有名な「歴史公園えさし藤原の郷」があります。
ロケ中でも通常通り開園していることもあり、訪れた際に偶然ロケが行われていた!なんていうことも。
そこで今回は、実際にロケが行われるまでの流れや一般人でもエキストラになれるの?などといった、知られざる「ロケの裏側」を覗いてみたいと思います。
「えさし藤原の郷」誕生からロケ地として定着するまで
東北新幹線水沢江刺駅から車で15 分ほど、岩手県南部に位置する奥州市江刺。「えさし」の地名の由来はアイヌ語で「エ」は水のあるところ、「サシ」は古代の焼畑のことと言われ、「水と耕地のある豊かな土地」を意味するといわれています。
「歴史公園えさし藤原の郷」は、平成5年(1993)のNHK 大河ドラマ「炎立つ」のメーンロケ施設として同年5月に完成、今年の7月で開園33 周年を迎えます。
平安時代のテーマパークとしてはいまも日本で唯一の施設で、東京ドーム4個分以上となる約20 ヘクタールもの広大な敷地に、大小100 棟以上の平安建築群が立ち並びます。
時代考証は、日本建築史の権威といわれる東京工業大学の平井聖名誉教授が担当、開園以来、ロケ地としてこれまで数多くのテレビや映画の舞台に使われてきました。
なかでもNHK 大河ドラマはもはや常連レベルと言っていいほどで、「炎立つ」以降令和6年(2024)の「光る君へ」まで、17 作品ものロケが行われました。
そんな平安時代の建築群ですが、ロケ隊の美術スタッフの手にかかれば、奈良時代から江戸時代以前までの撮影が可能だといいます。
「当時は正式なフィルムコミッションがなく、ロケ隊との連絡やエキストラの手配、関係者の世話などは江刺市(当時)のロケ対策室が担当し、炊き出しなどを行う婦人団体や有志で組織された『江刺エキストラの会』の人たちが中心となって動き、『えさし藤原の郷』がバックアップするという、まさに官民一体となってロケを支えていました」
と語るのは、公園の運営にあたる江刺開発振興(株)総合広報室の金野里美さん。
「その甲斐あって江刺は『地元の協力が素晴らしく、とてもロケがしやすい』というロケ隊からの評判や信頼の厚さが口コミで広まり、実績を重ねてこれたのだと思います」
と当時を振り返ります。
ロケの打診から撮影・放送までの流れ
NHK 大河ドラマにおけるロケの流れは、
①放送開始の3年程前にロケの打診あり
↓
②1年半後(放送開始1 年半前)に現地下見
(といってもロケ地としてほぼ確定しているので確認的な視察のようなもの)
↓
③半年後(放送開始1 年前)に本番撮影
↓
④ 1 年後に放送開始
…という流れが通常のパターンとのことですが、一昨年の「光る君へ」のように、放送中に2回目の撮影が入ることが稀にあるそうで、臨機応変な対応が求められるといいます。
また、NHK 大河ドラマクラスでは美術スタッフなども含めたロケ隊のほか、エキストラやボランティアスタッフは総勢150 人前後から多い時で400 人程になることもあるそうで、円滑な撮影をバックアップできるよう、平成21 年(2009)に新たな施設として「LOCATION BASE えさし藤原の郷」が敷地内に完成しました。
この施設は多目的ホールや事務・会議室のほか洗髪台や湯沸室、シャワー室、男女トイレなどを完備し、テーブルや椅子、ホワイトボードや大中サイズのパーティションなどの備品も充実しています。
また、ロケの支度部屋に限らず、各種イベント等の実施を支援し、観光交流等を中心とした地域活性化に寄与するための施設として一般の方も利用可能(有料)となっています。

[写真提供:江刺開発振興(株)]

[写真提供:江刺開発振興(株)]

[写真提供:江刺開発振興(株)]
自分もエキストラになれるの?そんな時はどうすれば?
撮影時にロケ隊から依頼されるエキストラは、町民などの一般人や兵隊などのほか「生後まもない赤ちゃん」や「僧侶っぽい人」などといった、年齢・性別・風貌・職業など具体的なリクエストがあることも。
最初のエピソードでも少し触れましたが、「炎立つ」以来のエキストラの常連さんが中心となって平成9年(1997)に発足した「江刺エキストラの会」は、そんな要求にも対応できるように北は青森から南は京都まで、県内外の0 歳から80 歳代まで約350 人以上の登録者で構成されている組織です。
なかには撮影中のさまざまなエピソードを綴ったエッセイ集を出版した人もいるとか。
さらに、ロケをスムーズに敢行できるように、また、市民の皆さんを全面協力するための窓口として、平成18年(2006)にそれまでの「ロケ対策室」から、みちのくフィルムコミッション「奥州市ロケ推進室」が新たな組織としてスタートしました。
「自分もエキストラになってロケに参加してみたい!」という方は、まず「江刺エキストラの会」に登録する必要があるとのこと。
金野さんも「気になる方は是非、奥州市役所内『奥州市ロケ推進室』に問い合わせてみてください。私たちも大歓迎です」と話します。

[写真提供:江刺開発振興(株)]

[写真提供:江刺開発振興(株)]
日本でここだけの「リアル平安歴史絵巻」を体感
「まずは気軽に園内を巡っていただければ。着付け体験をはじめ平安時代の遊びなど、子どもから大人まで楽しめるアクティビティも充実していて、ハリボテではない建築群と相まってよりリアルな平安体験を楽しむことができます。知らない間に、映画やドラマの世界に入り込んでいるかもしれません」と金野さんは話します。
また、常設している「ロケ資料館」にはここで行われたロケに関するさまざまな情報が展示されており、ファンの方による聖地巡礼が後を絶たないそう。
訪れる入場者の方の興味は十人十色。四季折々に行われる多彩なイベントも魅力です。
平安時代の貴族が目にしたであろう景色を1000 年後に生きる自分たちが目にしている不思議を、是非ご体感ください。



◎取材協力:歴史公園えさし藤原の郷
〒023-1101 岩手県奥州市江刺岩谷堂字小名丸86-1 TEL.0197-35-7791 【開園時間/ 9:00 〜17:00】
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