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お盆の由来って?期間中は何をすべき?
地域ごとの不思議な風習とは?

2023.8.9

 

 

こんにちは、岩手県は平泉町にある川嶋印刷株式会社です。

すっかり夏も本番、本社のある平泉町のお隣、一関市では先日、7日連続の猛暑日を記録し、県内の連続猛暑日最高記録を更新しました。

そんな中、お盆の季節がやってまいりました。

毎年やってくるお盆という行事、『いつから』始まり、『何が由来』になっているのか気になったことはありませんか?

今回は、以下の内容に沿って『お盆とは何か?』について解説していこうと思います。

 

  1. お盆って何?
  2. 新盆と旧盆?明治維新が原因?
  3. お盆って何するの?
  4. お盆がきっかけの行事
  5. 地域ごとに違うお盆の風習

 

 

お盆って何?

 お盆とは故人や先祖様の霊をご自宅にお迎えして供養する1年に1度の行事です。ご先祖様の霊が『あの世』と言われている『浄土』という世界から、生きている私たちがいる『この世』と言われている『現世』に帰ってくると言われています。

お盆とは『盂蘭盆会(うらぼんえ)』といい、サンスクリット語(仏典によく用いられた言語)で『逆さ吊り』を意味する『ウラバンナ』が語源であると言われています。「逆さまに釣り下げられるような苦しみにあっている人を救う法要」という意味があり、元々はお釈迦様がお弟子様に亡くなった母を救い、魂を祀るように伝えたというエピソードがルーツになっているそうです。

 

余談ですが、浄土真宗では生を全うした死者は即仏成仏すると考えられており、お盆に供養をするという風習はないそうです。

 

 このお盆の風習を最初に取り入れたのは推古天皇であるとされおり、『日本書紀』にて推古天皇が西暦606年7月15日に斎会を設け、また斉明天皇は西暦657年7月15日に飛鳥寺にて盂蘭盆会を開催したと記されています。

 日本の祖霊信仰ではお盆と正月には先祖の霊が帰ってくるとされており、仏教が伝来する前から先祖を迎える行事があったとされています。江戸時代に庶民にもろうそくや油が入手しやすくなったこともあり、お盆行事がより広まりました。

このような祖霊信仰や農耕儀礼と融合し、日本各地や宗派によってさまざまな風習があります。これが絶対正しいお盆の迎え方というものはありませんが、家族や親戚が集まりご先祖様の霊を迎え、今の自分があるのは先祖のおかげと感謝供養する行事として様々な形でお盆という行事が受け継がれています。

 

 

 

新盆と旧盆?明治維新が原因?

お盆には2種類存在することを知っていましたか?『新盆』『旧盆』です。新盆は7月中旬、旧盆は8月中旬に行われます。

 これは明治5年に行われた暦の変更が背景にあります。これまで使用していた太陰太陽暦を明治維新後にグレゴリオ暦に変更しましたが、これを行ったのがなんと『明治5年12月3日』です。

 明治政府はこの日を『明治6年1月1日』として施行したため、暦前後で1か月ほどの日付の差ができました。

 新暦の7月15日は農繁期と重なってしまったため、地方では、お盆の時期を1か月遅らせて8月15日とし、東京を中心とした首都圏近辺や、函館や金沢などの旧市街地であった一部地方では、新暦の7月15日を中心にお盆を行っています。このため7月15日にお盆や様々な祭りを行う地域と、8月15日にお盆を行う地域に分かれています。

 

 

 

 

お盆って何するの?

 お盆で一般的に行う行事や手順です。地域や進行する宗教によって異なりますので、ご家庭に合ったやり方を選びましょう。

①迎え火・送り火をする

 お盆の初日を『迎え盆』と呼び、夜道をやってくるご先祖さまや大切な方の霊が迷わないよう、玄関先やお墓で『迎え火』を焚くのが慣例です。

 火の代わりに提灯を使用することもあります。初盆の場合は白提灯を使用します。

 盆の最終日である『送り盆』迎え火と同様のやり方であの世に戻る御霊をお見送りする『送り火』を行います。

 

 

②お仏壇に飾り・お供えをする

 お盆には、普段お参りしているお仏壇だけではなく、祭壇を使ってお盆飾りをするのが一般的です。この祭壇は『盆棚』『精霊棚(しょうりょうだな)』と呼ばれ、最上段にお位牌をお祀りしてご先祖様を迎えます。

 その他盆提灯やキュウリやナスで作った精霊馬・精霊牛などのお盆飾りをしておもてなしをします。

 

 キュウリで作ったものを精霊馬といい、『霊が戻られるときには、馬に乗って一刻も早く帰ってきてもらい、少しでも長くこの世にいてもらいたい』という意味が込められています。

ナスで作ったものを精霊牛と言い、『霊が帰るときには、牛に乗って景色を楽しみながらゆっくり帰ってもらいたい』という願いが込められています。

 キュウリとナスを用いる理由は夏野菜としてお盆の時期に多く収穫されることから、入手することが簡単だったと言われています。

③お墓参りをする

※お墓参りの手順に関してこの記事では省略します。  

ご先祖様をお迎えするお盆より前(8月12日まで)にお仏壇とお墓を掃除しておくことが望ましいです。

 お墓参りのタイミングは8月13日にお墓参りをすることが一般的であるとされています。

 故人様へのお供えは、『五供(ごく)』と呼ばれる5種類のお供え物を用意するそうです。

1)香
お線香や抹香など香りをたてるもの。 息を吹きかけて消すことは『仏さまに人間の息を吹きかけてはいけない』という考えから、マナーに反しているとされています。

2)花
菊をイメージする方も多いと思いますが、個人の好きな花や季節の花でもよいとされています。一方で、トゲのある花、散りやすい花、香りが強すぎる花は避けたほうが良いです。

3)灯燭(とうしょく)
火をともしたろうそくのこと。息を吹きかけて消すことは『仏さまに人間の息を吹きかけてはいけない』という考えから、マナーに反しているとされています。

4)浄水
清らかな水(浄水)をお供えすることで「心を清める」という意味があります。

5)飲食
故人が好きだった食べ物や飲み物をお供えすると良いです。お米をお供えする地域もあります。
五辛と呼ばれるにら、にんにく、ねぎ、らっきょう、はじかみ(※しょうが、山椒)や
肉や魚は避けたほうが無難です。

④読経・お盆法要

 法要を行う場合はお寺様に伺うか自宅に住職を呼んで読経していただきます。

 

 

 

 

 

お盆がきっかけの行事

お盆は仏教の行事という難しいイメージを持つ方もいらっしゃいますが、有名な『京都大文字焼き』も正確には『五山送り火』とよばれ、その名の通りお盆の風習である『送り火』、ご先祖様の霊を送るための行事です。このようにお盆と関連が深い行事がいくつかあります。

①盆踊り

 各地で盆踊りが行われていますが、元来亡くなった方の霊を迎えて慰めるための踊りで、平安時代に空也上人によってはじめられ、鎌倉時代に一遍上人によって広められた『踊り念仏』が起源であると言われています。

②精霊流し/灯篭流し

 死者の魂をのせた筏(いかだ)を水に浮かべて送る儀式です。灯篭流しは小さな灯篭を流す静かでおごそかな雰囲気の行事なのに対し、精霊流しは船を流し、爆竹を打ち鳴らしてにぎやかに行います。

 川嶋印刷が本社を置く岩手県でも、盛岡市の伝統行事として、『舟っこ流し』という、祖先の霊を送り、無病息災を祈る行事があります。

③打ち上げ花火

 今ではお盆だけではなく、夏の風物詩となった打ち上げ花火ですが、もとはお盆の行事から始まったとされ、花火の火の粉で灯篭(とうろう)焼きを行ったと言われています。

 

 

 

 

地域ごとに違うお盆の風習

①三重県熊野市

 三重県熊野市では大切な人が亡くなった後の初めてのお盆(初盆)に初めて帰ってくる霊が家を見失わないよう、紙灯篭を飾る習慣があります。

 送り盆のタイミングでこの紙灯篭を七里御浜の海岸線に集め焼いて供養する灯篭焼きのために行われるのが『熊野大花火大会』です。七里御浜の空を約1万発の花火が彩ります。

②沖縄県

 沖縄県では旧暦行事が色濃く残っており、旧暦の7月13日~7月15日までの3日間で行います。2023年の今年は、8月28日(月)~8月30日(水)で行うようです。

 迎え盆である初日を『ウンケー』と呼び、中日を『ナカビ(ナカヌヒー)』、送り盆の最終日を『ウークイ』と呼ぶそうです。

 また精霊馬、精霊牛ではなく『疲れないように、転ばないように』と『杖』としてサトウキビをお供えするそうです。

③岩手県北部

 岩手県にも少し変わったお盆の風習があります。

 岩手県北部や青森県南部などの地域では初盆から三年間は『四十八灯篭(呼び名に諸説あり)』という迎え火でご先祖様をお出迎えします。木で3~4段に組まれた台座に蝋燭を並べ48本(49本の地域もある)のろうそくに火をともします。

 『 四十八 』の由来は阿弥陀仏が、宝蔵菩薩であったときに仏になるための修行に先立ってたてた願いが48個であることに由来しているそうです。

 

 

 

いかがでしたか、今回はお盆の風習から地域性までを紹介してきました。

少しずつ、昔ながらのお盆の風習を見る機会も減ってきましたが、これを機会に地元の風習について調べてみれば、地元をもっと好きになるきっかけになるかもしれません。

これからのお盆にぜひ、地元の行事の由来を調べてみてはいかがでしょうか。

 

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