
お盆を過ぎても連日猛暑が続く毎日で「なかなか食欲が・・・」という方も多いのではないのでしょうか。
そんな食欲不振の際のメニューといえば、そうめんやひやむぎ、冷やし中華やざる蕎麦、ざるうどん、冷麺などの冷たい麺料理が挙げられると思います。
その中で今回注目したいのは「ざる中華」。私たち岩手県民にとっては昔から馴染みのあるメニューですが、関東や関西ではその存在を知らない方が多いようです。
昔からあるのに実は意外と知らない?「ざる中華」についてご紹介したいと思います。
実は岩手発祥?ざる中華の始まり
「ざる中華」は地域によっては「ざるラーメン」とも呼ばれる、茹でて冷やした中華麺をそばつゆ(めんつゆ)につけて食べる、その名の通り、ざるそばの蕎麦を中華麺に置き換えたものです。
使われる薬味もわさびやネギ、海苔など、ざる蕎麦と同様に和風の味付けで食べるのが一般的なようです。
気になるその起源は、昭和40年頃(1960年代)に岩手の製麺会社が、冷やし中華の酸っぱいタレが口に合わない人がいるらしいという話がきっかけで、ざる蕎麦のようにそばつゆで食べる中華麺を開発したのが始まりとされています(※諸説あり)。

その後東北地方を中心に広まり、特に青森では「隠れソウルフード」と言われるほど定着しました。その青森では今の「ざる中華」のような食べ方を最初に始めたのは岩手ではなく青森県内のとある場所だ!ともいう話もあるようで、ざる中華始まりの真相はわからず・・・。
ちなみに岩手県盛岡市は、家計調査の都道府県庁所在地、政令指定都市を対象にした2024年の1世帯あたりの品目別支出額で「中華麺」の購入額が4年連続1位となっており、消費量の都道府県ランキングでも東北地方は軒並み上位にランクインしています。
必ずしも中華麺をざる中華でいただくわけではないかも知れませんが、東北地方では傾向として、ざる中華は外食ではなく「家庭で食べる料理」なのかも知れませんね。
定番レシピからアレンジ料理まで食べ方いろいろ
シンプルながらさっぱりとした味わいのざる中華ですが、北海道や東北地方のスーパーなどでは、胡麻だれや坦々風、醤油ベースなどさまざまな味のタレがあり、それらのタレと麺がセットになっている商品も数多く販売されております。
また、シンプルな作り方ゆえにアレンジレシピも豊富で、ご自分でつゆをアレンジしたりお好みの具材でまとめたり、少しネットで調べただけでもたくさんのレシピ情報が得られます。
このように、いろいろな方法で手軽に美味しく楽しめることができるのも人気の秘密なのかも知れません。
シンプルでなじみのある味ですので「定番の食べ方こそ神」という方も多いと思います。
でも、タレを吟味したり、具材を選んでみたり、いろいろ食べ比べて自分なりの「至高のざる中華」を探してみるのも楽しみの一つかも知れません。
9月になってもまだまだ暑い日が続いています。
そうめんや冷やし中華など定番の冷やし麺にちょっと飽きてきたなと思われる方は、ざる中華を試してみてはいかがでしょうか。「まだ食べたことがない」という方も、中華麺とそばつゆさえあれば簡単に楽しめる「ざる中華」を、是非ご賞味ください。
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