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現代の季節感とズレている?
カレンダーで見かける「和風月名」の不思議

2026.9.14

皆さんは、デスクのカレンダーや手帳を見たときに、「文月(ふみづき)」や「葉月(はづき)」「長月(ながつき)」といった和風月名(わふうげつめい)を目にしたことはないでしょうか。

日本には古くから、各月を表す美しい呼び名があります。しかし、「秋を感じさせる名前なのに、まだまだ暑い」「水が無い月と書くのに、梅雨の時期と重なっている」など、実際の季節や気候と名前が合っていないと感じたことはありませんか。

普段何気なく目にしている和風月名ですが、改めて考えると不思議ですよね。

今回は、そんな和風月名と現代の季節感に生じている「ズレ」の理由と、9月の和風月名である「長月」に込められた意味をご紹介します。

  1. なぜズレる? 和風月名と現代のカレンダーの違い
  2. 梅雨なのに「水無月」? 季節のズレが作る不思議な感覚
  3. 7月「文月」は文字と紙の季節。手書きの便りを楽しもう
  4. まとめ

なぜズレる? 和風月名と現代のカレンダーの違い

カレンダーに書かれている和風月名と、私たちが肌で感じる季節が合わない最大の理由は、「昔と今で使っている暦(カレンダーの基準)が違うから」です。

和風月名は、もともと江戸時代まで使われていた「旧暦(太陰太陽暦)」に合わせて作られた言葉です。月の満ち欠けを基準としながら、太陽の動きも取り入れて季節とのズレを調整する『太陰太陽暦』に対して、明治時代以降の私たちが使っている「新暦(太陽暦)」は太陽の動きを基準にしています。

この暦のルールの違いにより、旧暦と新暦ではおおむね1か月から2か月ほどのズレが生じることになりました。そのため、旧暦の季節感をそのまま新暦のカレンダーに当てはめると、現代の気候より少し季節を先取りしているような、不思議な違和感が生まれるのです。

 

梅雨なのに「水無月」? 季節のズレが作る不思議な感覚

この「季節のズレ」がよく分かる面白い例が、6月の「水無月(みなづき)」です。

現代の6月といえば、日本の多くの地域で梅雨を迎える時期です。「雨がたくさん降って水が豊富にあるはずなのに、なぜ水が無い月と書くのだろう?」と疑問に思ったことはありませんか。 実は、旧暦の6月は現在の「7月上旬から8月上旬」にあたります。つまり、梅雨が明けて厳しい暑さにより水が干上がる時期であったり、あるいは「無」という字を「の」という意味で捉え、田んぼに水を張る「水張月(みずはりづき)」が変化したという説があるなど、当時の季節感にぴったりの名前だったのです。

また、8月の「葉月(はづき)」も、旧暦では現在の9月上旬から10月上旬頃を指します。木々の葉が紅葉して落ちる「葉落ち月」が由来と言われており、厳しい残暑が続く現代の8月とは全く違う、涼しげな秋の情景が浮かびますね。

 

9月「長月」は、なぜ「長い月」?

さて、現在の9月は、和風月名で**「長月(ながつき)」**と呼ばれます。

「9月は30日しかないのに、なぜ“長い月”なのだろう?」と思われる方もいるかもしれません。

長月の由来にもいくつかの説がありますが、よく知られているのが、「夜長月(よながづき)」が短くなって「長月」になったという説です。

秋が深まるにつれて日が暮れる時間が早くなり、夜が長く感じられるようになることから、「夜長月」と呼ばれるようになったといわれています。

現在の9月は、まだ残暑の厳しい日も多く、「秋の夜長」と呼ぶには少し早く感じることもあります。しかし、夕方になるのが少しずつ早くなったり、朝晩の空気に秋らしさを感じたりと、季節は確実に移り変わっていきます。

スマートフォンやパソコンを見る時間が長くなった現代だからこそ、そんな「長月」の由来にならって、秋の夜にゆっくりと本を読んだり、手帳に考えを書き留めたりする時間をつくってみるのもいいかもしれません。

紙に印刷された文字を読み、ページをめくる。

私たち川嶋印刷にとっても、秋の夜長は改めて**「紙と文字」に触れる楽しさ**を感じられる季節です。

  

まとめ

今回は、和風月名と現在の季節感が少しズレている理由についてご紹介しました。

暦が変わったことで、和風月名からイメージする季節と、現在の気候には違いを感じることがあります。しかし、その由来を知ってみると、昔の人々が自然や季節の変化を細やかに感じ取り、それを言葉に残してきたことが分かります。

9月の「長月」も、そんな美しい言葉のひとつです。

まだ暑さが残る時期ではありますが、少しずつ長くなっていく夜に、本を読んだり、手帳を開いたり、大切な人へ手紙を書いたり。

この秋は、少しだけ「紙と文字」に触れる時間を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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